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【棕櫚箒】皮片手箒・手箒

片手箒・手箒は片手で持ち、腰を少し曲げて使用する短柄箒です。サッと掃くのに重宝で、置き場所もとりません。
手軽に使えるよい箒ですが、長時間の掃除や、腰に負担をかけたくないという方には長柄箒をおすすめしています。

シュロほうきの片手箒・手箒には、本鬼毛手箒と皮手箒の2種類があり、いずれの箒も、畳やフローリングの掃除に適しています。（※誠に勝手ながら2017年以降は、本鬼毛手箒は定番商品からはずしました。もし本鬼毛手箒をご依頼の際は大変お手数ですが「特注」として【棕櫚箒】特注の棕櫚箒（受注製作）ページからご相談ください。原料価格高騰と製作の手間や時間を考えますと、本鬼毛手箒1本あたりの価格があまりに高くなってしまうことと、昔は棕櫚手箒といえば皮手箒しかなく、ごく近年になって箒販売店などからの要望で鬼毛手箒が作られるようになったという経緯があります。片手箒には他に、掃きやすく扱いやすい皮手箒がありますし、本鬼毛手箒はどうしても価格を抑えることができませんので定番商品としてお勧めするのは一旦やめることにしました。）

皮片手箒・手箒は長柄箒の半分程の全長で、 片手で持ち、腰を少し かがめて使う室内用の座敷箒です。サイズは5玉です。
ちょっとした掃除に最適。長時間使うなら長柄箒の方が腰が楽です。
品質は「上（じょう）」「特選」の2種あります。皮の品質と使用量、作りや見た目、耐久性などが異なります。

【品質「上（じょう）」片手箒・手箒について】
品質「上（じょう）」の原料は、品質「特選」の厳しい基準には届かないが（皮が少しだけ薄い・ややキメが粗いなど）、厳選した上質な棕櫚皮を使っています。
かつて品質「上」手箒とまったく同じ形の片手箒が昭和の学校掃除で使われていたのですが、当時量産された箒は上質とはいえないもので、皮の使用量も少なかったので「すぐに穂先がバサバサに傷んで毎年買い替えていた」と記憶している方もいるかもしれません。いま製作している品質「上」手箒は、当時の原料皮よりぐっと上質な棕櫚皮をたっぷり使用しており、耐久年数は5年〜8年を想定しています。
品質「上」手箒は片手箒・手箒のうち最も軽量で掃きやすく、シンプルで丈夫な構造で見た目も愛嬌があり、普段掃き・毎日のちょっとした掃除におすすめしたい箒です。

【品質「特選」片手箒・手箒について】
品質「特選」手箒の原料は、棕櫚皮のうちわずか5％未満しかない、厳しい基準をクリアした特別上質な棕櫚皮をたっぷり使っており、見た目が美しく、品質「上」箒に比べると箒の作りと使っている皮そのものがより丈夫で、長持ちします。品質「上」手箒よりも皮の使用量が多いので、比較すると少し重量感があります。

棕櫚「皮箒」は「江戸時代以前から」といわれるほど、 長く一般に愛用され続けてきた歴史のある箒です。
棕櫚の木から剥いた天然の棕櫚皮をそのまま幾層にも重ねて束ね、 箒の穂先になるところだけをほぐすと棕櫚「皮箒」になります。
いま製作している箒は上質な皮だけを使っているので何年も長持ちし、 穂先が厚く柔らかで、細かい埃も掃きやすく見た目も愛嬌がある姿。 上質な素材のよさが活きた、畳やフローリング用の美しい室内箒です。

【棕櫚の皮箒は原則修理をしないで壊れるまで使い切る棕櫚箒です】
昔から皮箒は「室内用として傷んできたら外掃き用におろして使い、基本的に修理はしないで寿命が来るまで使い切る」ことを前提に作られています。もちろん使われている皮が新しいうちは、銅線や糸が切れたり柄竹が割れたら修理をしますが、通常は穂先の棕櫚皮自体を新しい皮に交換・差し替える修理はしません。