未選別の上質な太く硬い棕櫚繊維(タイシ)の中から鬼毛(本鬼毛・タチケ)を選別する作業。鬼毛を1本ずつ抜き集め、揃えていきます。

本鬼毛箒の玉を作る
本鬼毛7玉長柄箒/意匠:銅線と黒褐色麻糸コンビ巻の玉(束)を作る。この銅線と黒糸コンビ巻は、師匠の桑添勇雄さんが作っていた棕櫚箒と同じ意匠。

棕櫚を裁断する刃物「パン切り」
これは「パン切り」とよんでいる、棕櫚を裁断するための刃物です。町内の野鍛冶屋さんが作ったもので、10年近く前に熊手と一緒に譲っていただきました。棕櫚束はとても硬いので、「パン切り」を使い足で踏んで切断します。本来「パン切…

足巻き
「足巻き(あしまき)」とよんでいる部分。棕櫚箒を形作るそれぞれの小さな玉(束)からは、「足巻き」とよぶ、銅線を短い間隔で規則正しく巻いた部分が伸び、持ち手の柄(え)に固定されます。「足巻きをする(銅線を等間隔に硬く巻き締…

熊手をかける
本鬼毛箒の仕上げ段階。「熊手(くまで)をかける」工程。右手に持っているのが「熊手」。穂先を水で濡らし、熊手を使って穂先繊維を整えます。熊手は昔から使われている棕櫚箒作りに必須の道具で、サイズは大中小あり、10年近く前に町…

コウガイを通す
昨日削ったコウガイ(太い竹串)を、黒竹柄を付けた棕櫚の玉(束)に通します。持ち手(柄)は、コウガイを通す部分にあらかじめ穴をあけておき、その上に棕櫚を巻きます。棕櫚を巻くと穴は見えなくなりますが、穴の位置は分かっているの…

棕櫚箒のコウガイを削る
棕櫚箒のコウガイを削る作業。コウガイは、規定の長さに切った竹をナタで割り、小刀で削り、火であぶって油抜きした太い竹串。完成品の棕櫚箒になるとどこに使われているか見えなくなってしまうのですが、長柄箒や手箒に使われています。…

鬼毛の毛ごしらえ
今日は十日戎(とおかえびす)なので町内の神社で福笹(吉兆/きっきょう)をいただきました。 弟子の頃に毎年師匠とお参りした思い出がよみがえり1月10日は初心に返ります。 その後、本鬼毛の選別作業と毛ごしらえ。 仕入れたまま…

足巻き-本鬼毛箒の玉作り
11玉本鬼毛長柄箒の小玉(しょうだま)。「足巻き(あしまき)」という部分。1本1本バラバラの本鬼毛に銅線を連続して硬く巻くことで、パーツとしての強度が格段に増します。各玉(束)と持ち手の柄(え)をガッチリ固定するための要…

本鬼毛長柄箒の玉作り
11玉の本鬼毛長柄箒の小玉(しょうだま)製作途中。「玉」とは「束」のことで、「11玉長柄箒」は写真の小さな1玉の棕櫚箒が8つ、左右両端に1玉ずつ計2玉の大きな棕櫚箒(耳玉/みみだま)と、中央に持ち手の柄(え)が付いた大き…

日々の棕櫚箒製作風景をご紹介します
2017年は棕櫚箒製作中の写真を出来るだけ毎日掲載していきたいと思います。(この写真は2016年撮影)