このブログでは写真ばかりの掲載ですが、この度、ANA機内上映番組「SKY EYE~空からのメッセージ~和歌山編」(動画)の中で、「【棕櫚箒】本鬼毛11玉長柄箒」製作の様子を昨年取材してくださったものがweb上でも閲覧可能…

皮片手箒の玉作りなど
引き続き皮5玉手箒・特選の玉作り。他に、ここ数日は空気が乾燥していたので、以前に伐採済みの孟宗竹(コウガイ用)を鋸で引いたり、保管場所の整理をしました。工房が狭いので物の置き場所に悩みます。やってみて初めて分かりましたが…

皮箒の自然乾燥
棕櫚箒の仕上げ乾燥方法は、自然乾燥です。皮箒は天地を返して天日干した後、さらに吊るして自然乾燥します。鬼毛箒の乾燥方法は皮箒とは異なり、日光に当たらないよう屋内で自然乾燥します。 師匠がしていたように、箒を逆さに立てるた…

皮箒の玉に蝋引き麻糸を巻く
皮5玉手箒・特選の玉作り。蝋引き麻糸を巻き締めて玉を作っていきます。

皮長柄箒に熊手をかける→箒を磨く工程
皮7玉長柄箒の穂先を捌く(さばく)「熊手をかける」工程。穂先を濡らして毛捌き機(輪転機)で少し繊維をほぐした後、まず大きなサイズの熊手を使ってザクザク捌いていきます。 次に中くらいのサイズの熊手を使い繊維をほぐしていきま…

皮長柄箒を合わせる
皮7玉長柄箒のパーツとなる玉(束)が出来たら、完成品の箒の形に組み立てる「箒を合わせる」工程に移ります。順番に玉をコウガイ(竹串)に通し固定します。

引き続き皮7玉長柄箒作り
皮7玉長柄箒の玉(束)を作るために、カットして重ねた棕櫚皮を丸めて整えているところ。先日、棕櫚皮の最初に切り落とす硬い部分は「カッパ」とよばれている、とご紹介しましたが、カッパの反対側の端(矢印のあたり)の名称は「スエケ…

皮7玉長柄箒の玉作りと皮の選別
引き続き皮7玉長柄箒の玉作り。事前にざっと選別して用意していた棕櫚皮ですが、実際に玉作りをはじめ、個々の棕櫚皮を細かくチェックしながら作り進めると、僅かな刃物傷などの傷みがある皮が多数見つかります。 近年入荷する棕櫚皮原…

皮7玉長柄箒の玉作り
棕櫚皮7玉長柄箒の玉(束)を作ります。 棕櫚皮は1枚ごとそれぞれに個性があり、色や質感・厚みなどが異なります。母体となった棕櫚木の性質や、育った場所や環境の違いが個性になるそうです。別の木から剥かれた棕櫚皮でも、1本の箒…

皮手箒をさばく
棕櫚皮5玉手箒の、箒穂先になる部分をほぐします。棕櫚皮箒の穂先を水で濡らしてほぐす工程は「捌く(さばく)」といいます。画像の熊手を使って手作業で仕上げていきます。 捌く工程は、師匠が若い頃に試行錯誤した結果、穂先を少しだ…

皮手箒のコウガイを切る
棕櫚皮5玉手箒の玉(束)をすべて柄に固定したら、余ったコウガイ(竹串)を切り落とします。切ったコウガイの断面は玄翁で叩いて少しつぶします。コウガイがずれたり抜けたりするのを防ぐためです。昔々は、叩いたコウガイの断面が見え…

棕櫚皮を切る
棕櫚皮5玉手箒のパーツになる玉(束)作り。 皮箒の玉作りは、まず、棕櫚箒には使わない、棕櫚皮の余分な部分を素早く切り落としていく工程から始まります。1枚の棕櫚皮の中でも左手で持っているあたりは、棕櫚木の幹にぐるりとくっつ…