引き続き本鬼毛9玉長柄箒の玉作りと鬼毛(本鬼毛・タチケ)の選別作業。玉(束)の表層の鬼毛を残し、内側の余分な長さの鬼毛をカットした後、引き紐で引き絞り、一定の間隔をあけながら銅線で硬く縛っていく「足巻きをする」工程。

引き紐で仮締め
固定した鉄パイプにくくった引き紐を使って棕櫚箒の玉(束)を仮締めし、緩まないようにすぐに銅線で硬く縛ります。 特に鬼毛箒(タイシ箒)・本鬼毛箒は箒を繰り返し使用するうちに、もし玉を縛る銅線や蝋引き麻糸が緩むと棕櫚繊維が抜…

棕櫚箒-本鬼毛9玉長柄箒の玉作り
本鬼毛9玉長柄箒の玉(束)作り。あらかじめ1本ずつ選び出して集めておいた鬼毛(本鬼毛・タチケ)を、毛質の違いなどで分け、層にして束ねていきます。 棕櫚箒を構成する玉(束)はそれ自体が小さな棕櫚箒です。1本の箒を形作るそれ…

鬼毛箒(タイシ箒)9玉長柄箒の玉作り
鬼毛箒(タイシ箒)9玉長柄箒の玉を作ります。右手に持っているのは、弟子の頃から使っている自作のクシ。製作中に棕櫚繊維を整えるのに使います。師匠も自作していた道具で、鬼毛箒・本鬼毛箒作りに使います。持ちやすい形に切った木片…

足巻き
「足巻き(あしまき)」とよんでいる部分。棕櫚箒を形作るそれぞれの小さな玉(束)からは、「足巻き」とよぶ、銅線を短い間隔で規則正しく巻いた部分が伸び、持ち手の柄(え)に固定されます。「足巻きをする(銅線を等間隔に硬く巻き締…

足巻き-本鬼毛箒の玉作り
11玉本鬼毛長柄箒の小玉(しょうだま)。「足巻き(あしまき)」という部分。1本1本バラバラの本鬼毛に銅線を連続して硬く巻くことで、パーツとしての強度が格段に増します。各玉(束)と持ち手の柄(え)をガッチリ固定するための要…

本鬼毛長柄箒の玉作り
11玉の本鬼毛長柄箒の小玉(しょうだま)製作途中。「玉」とは「束」のことで、「11玉長柄箒」は写真の小さな1玉の棕櫚箒が8つ、左右両端に1玉ずつ計2玉の大きな棕櫚箒(耳玉/みみだま)と、中央に持ち手の柄(え)が付いた大き…