「皮5玉手箒・上(じょう)」の玉作り。棕櫚皮を鋏で切り、重ねて束ねていきます。この段階では箒の穂先になる部分は、まだ繊維状にはほぐれていません。皮箒の穂先は後の工程でほぐし捌き(さばき)ます。 棕櫚皮箒は、あらかじめ選別…

棕櫚皮の選別
まだ本鬼毛11玉長柄箒作りの途中ですが、今日は棕櫚皮を選別します。これらは地元の問屋さんが特別に仕入れてくださった上質な棕櫚皮なので、選別作業にもつい力が入ります。質やサイズ・使い道ごとに分けながら積み上げていきます。 …

昔の棕櫚箒(江戸時代)3-木下蔭狭間合戦 石川五右衛門/絵金画
江戸時代の棕櫚箒をご紹介します。絵師金蔵=絵金(1812-1876年)画の芝居絵屏風「木下蔭狭間合戦(このしたかげはざまがっせん)石川五右衛門(いしかわごえもん)」。一部分に棕櫚皮長柄箒が描かれています。 石川五右衛門の…

皮片手箒の頭(アタマ)
棕櫚皮の手箒=片手箒の玉(束)作り。5玉のうち一番大きい玉(片手で掃く時に、体から一番遠い大きい玉)を「頭(アタマ)」、逆側の一番手前の玉は「押さえ(オサエ)」とよばれています。どちらも片手箒の構造上、特に重要な玉なので…

棕櫚皮を整える
棕櫚皮箒の玉(束)作り。棕櫚皮の繊維と繊維の間にある茶色の粉状の組織(「棕櫚粉」とよんでいる)が表面にたくさん付着している皮の場合、そのままでは作業を進めるのが難しいので、皮表面を手でこすって粉をザッと落としていきます。…

皮手箒(片手箒)を合わせる
昨日から棕櫚皮の選別をして、幸いなことに良質な皮が何枚か見つかりました。必要な枚数の棕櫚皮が揃ったので、バラバラに作ってきたパーツ・玉(束)を完成品の片手箒の形に組み立てる「箒を合わせる」工程へ移ります。 まず、持ち手に…

引き続き皮箒の自然乾燥と皮の選別等
引き続き皮7玉長柄箒を天日干しにて自然乾燥。逆さに立てた状態で芯までほぼ乾燥させたら、今度は吊るして乾かします。逆さに干して広がってしまっていた穂先が、しばらく吊るすと落ち着いてまとまってきます。 他には、また思うような…

皮片手箒の玉作りなど
引き続き皮5玉手箒・特選の玉作り。他に、ここ数日は空気が乾燥していたので、以前に伐採済みの孟宗竹(コウガイ用)を鋸で引いたり、保管場所の整理をしました。工房が狭いので物の置き場所に悩みます。やってみて初めて分かりましたが…

皮箒の自然乾燥
棕櫚箒の仕上げ乾燥方法は、自然乾燥です。皮箒は天地を返して天日干した後、さらに吊るして自然乾燥します。鬼毛箒の乾燥方法は皮箒とは異なり、日光に当たらないよう屋内で自然乾燥します。 師匠がしていたように、箒を逆さに立てるた…

皮箒の玉に蝋引き麻糸を巻く
皮5玉手箒・特選の玉作り。蝋引き麻糸を巻き締めて玉を作っていきます。

皮長柄箒に熊手をかける→箒を磨く工程
皮7玉長柄箒の穂先を捌く(さばく)「熊手をかける」工程。穂先を濡らして毛捌き機(輪転機)で少し繊維をほぐした後、まず大きなサイズの熊手を使ってザクザク捌いていきます。 次に中くらいのサイズの熊手を使い繊維をほぐしていきま…

皮長柄箒を合わせる
皮7玉長柄箒のパーツとなる玉(束)が出来たら、完成品の箒の形に組み立てる「箒を合わせる」工程に移ります。順番に玉をコウガイ(竹串)に通し固定します。