本鬼毛箒を作るために、未選別の棕櫚繊維(タイシ)の中から本物の鬼毛(本鬼毛・タチケ)を選別する工程。鬼毛を1本ずつ抜き、長さや質ごとに分類しながら集めていきます。鬼毛を抜き取った後に残る細く柔らかい棕櫚繊維も捨てずに保管…

倉敷市茶屋町の鬼面
棕櫚で出来ている身近なものをご紹介します。お祭りなど伝統行事の中で棕櫚が使われている事があり、時々意外な用途で「棕櫚素材を探している」と相談をいただく場合があります。 写真は我が家の玄関に飾っている倉敷市茶屋町の鬼面。鬼…

棕櫚で作られた野鳥の巣
日課の愛犬との散歩中に野鳥の古巣を拾いました。左の巣は3、4年前に我が家の庭木の下で拾ったもので、右が先日、家から2分程歩いた所で拾った巣です。我が家で拾った巣の棕櫚材は長くてコシとハリがあり、棕櫚箒の原料を毛ごしらえし…

鬼毛箒(タイシ箒)を合わせる
棕櫚の鬼毛箒(タイシ箒)1本分のパーツ・玉(束)をすべて縛り終えたら、完成品の箒の形に組み立てていきます。ヒノキ柄の鬼毛7玉長柄箒(タイシ箒)。引き紐で仮締めして銅線を数回硬く巻いた後、左手で力いっぱい棕櫚繊維を握り締め…

鬼毛(タイシ)長柄箒の玉作り
鬼毛(タイシ)長柄箒の玉(束)を作ります。まず、棕櫚箒の表面に使う上質な鬼毛(タイシ)を選びます。その束を自作のクシで何度も梳かし、短い繊維をどんどん取り除いていきます。上質とはいえ、選別していない鬼毛(タイシ)は天然の…

鬼毛(本鬼毛・タチケ)の選別
鬼毛(本鬼毛・タチケ)を選別する工程。左中央の銅製の塵取りに立てて並べてあるのが、1本ずつ抜き集め選別した、特別太く長い鬼毛です。本鬼毛箒の表面・表から見える所に使う、棕櫚箒の顔になる繊維です。鬼毛は用途により、数種類に…
![棒束子[キリワラ]製作 棒束子[キリワラ]製作](https://shurohouki.jp/apps/note/wp-content/uploads/2017/02/2017002025_shurohouki_700_525.jpg)
棒束子[キリワラ]製作
棒束子[キリワラ]作り。本鬼毛箒の製作を何日も続けると腕肩に相当な負担がかかりますので、別の軽作業や棕櫚荒神箒・小箒の製作に切り替えて、腕肩の様子を見つつ製作を進めていきます。大きな座敷箒から手の平サイズの小箒まで、多種…

素材を生かし無駄なく使うこと
伝統的な棕櫚箒作りに携わる中で、とても日本人らしいなあ、と思う事のひとつが、素材を生かし無駄にしないという物作りの基本姿勢です。 棕櫚をはじめ竹材などすべての素材について、最も素材が生きる加工方法・用いるべき場所を真剣に…

鬼毛(本鬼毛・タチケ)の選別と玉作り
鬼毛(本鬼毛・タチケ)を1本ずつ選別し集めながら、本鬼毛9玉長柄箒の玉(束)作り。 一人での本鬼毛箒作りに挑戦して数年が経ちますが、本鬼毛箒製作時間の半分程を占める鬼毛(本鬼毛・タチケ)の選別作業は長時間続けると非常に疲…

鬼毛箒(タイシ箒)9玉長柄箒の玉作り
鬼毛箒(タイシ箒)9玉長柄箒の玉を作ります。右手に持っているのは、弟子の頃から使っている自作のクシ。製作中に棕櫚繊維を整えるのに使います。師匠も自作していた道具で、鬼毛箒・本鬼毛箒作りに使います。持ちやすい形に切った木片…

棕櫚を裁断する刃物「パン切り」
これは「パン切り」とよんでいる、棕櫚を裁断するための刃物です。町内の野鍛冶屋さんが作ったもので、10年近く前に熊手と一緒に譲っていただきました。棕櫚束はとても硬いので、「パン切り」を使い足で踏んで切断します。本来「パン切…