棕櫚皮5玉手箒の玉(束)をすべて柄に固定したら、余ったコウガイ(竹串)を切り落とします。切ったコウガイの断面は玄翁で叩いて少しつぶします。コウガイがずれたり抜けたりするのを防ぐためです。昔々は、叩いたコウガイの断面が見え…

鬼毛箒(タイシ箒)を合わせる
棕櫚の鬼毛箒(タイシ箒)1本分のパーツ・玉(束)をすべて縛り終えたら、完成品の箒の形に組み立てていきます。ヒノキ柄の鬼毛7玉長柄箒(タイシ箒)。引き紐で仮締めして銅線を数回硬く巻いた後、左手で力いっぱい棕櫚繊維を握り締め…

本鬼毛箒を合わせる
引き続き、本鬼毛7玉長柄箒作り。背中で見えませんが、棕櫚箒の玉(束)にクジリ(千枚通し)で下穴を開けているところです。棕櫚繊維をきつく縛った玉はとても硬く締まっており、簡単にはクジリが通りません。体を前に倒し体重をかけ、…

本鬼毛9玉長柄箒作り
引き続き本鬼毛9玉長柄箒作り。玉を一通りすべて刺し終えたところ。まだまだ完成ではなく、これから柄(持ち手)と棕櫚部分の境い目に蝋引き麻糸を巻く工程へ移ります。 長柄箒の左右の一番端に付く太い玉(束)は「耳玉(みみだま)」…

箒を合わせる
本鬼毛9玉長柄箒の玉をコウガイ(竹串)に通し、棕櫚箒の形に組み立てていきます。 箒の形に組み立てる工程は、同じ和箒の一種であるホウキモロコシの箒では「箒を編む」というそうですが、棕櫚箒を完成品の形に組み立てていく工程は「…

棕櫚箒のコウガイの語源
コウガイは棕櫚箒の長柄箒・片手箒・一部の荒神箒に使う太い竹串です。持ち手・柄(え)に真横にあけた穴に通したコウガイに、小さい棕櫚の玉(束)を順番に刺して柄(え)に留めていき、1本の棕櫚箒は作られています。 弟子入り直後「…

皮7玉長柄箒作り-コウガイを切る
昨日に引き続き、皮7玉長柄箒(黒褐色麻糸巻)を製作。作業終盤、棕櫚の玉(束)をすべて刺し終えたら余分な長さのコウガイ(竹串)を鋏で切ります。コウガイはとても硬いので、植木鋏を使います。

コウガイを通す
昨日削ったコウガイ(太い竹串)を、黒竹柄を付けた棕櫚の玉(束)に通します。持ち手(柄)は、コウガイを通す部分にあらかじめ穴をあけておき、その上に棕櫚を巻きます。棕櫚を巻くと穴は見えなくなりますが、穴の位置は分かっているの…

棕櫚箒のコウガイを削る
棕櫚箒のコウガイを削る作業。コウガイは、規定の長さに切った竹をナタで割り、小刀で削り、火であぶって油抜きした太い竹串。完成品の棕櫚箒になるとどこに使われているか見えなくなってしまうのですが、長柄箒や手箒に使われています。…

棕櫚箒のコウガイ用の竹を切り出す
毎年冬になると山から竹を数本切り出します。今日は3年前から近所のお堂の敷地内で大きく成長していた竹を切らせてもらいました。切り出した竹は根元に近い部分だけを1~2年乾燥させ、棕櫚箒の持ち手の柄に通すコウガイ(太い竹串)作…