皮手箒をさばく

皮手箒をさばく

棕櫚皮5玉手箒の、箒穂先になる部分をほぐします。棕櫚皮箒の穂先を水で濡らしてほぐす工程は「捌く(さばく)」といいます。画像の熊手を使って手作業で仕上げていきます。 捌く工程は、師匠が若い頃に試行錯誤した結果、穂先を少しだ…

棕櫚で作られた野鳥の巣

棕櫚で作られた野鳥の巣

日課の愛犬との散歩中に野鳥の古巣を拾いました。左の巣は3、4年前に我が家の庭木の下で拾ったもので、右が先日、家から2分程歩いた所で拾った巣です。我が家で拾った巣の棕櫚材は長くてコシとハリがあり、棕櫚箒の原料を毛ごしらえし…

皮手箒のコウガイを切る

皮手箒のコウガイを切る

棕櫚皮5玉手箒の玉(束)をすべて柄に固定したら、余ったコウガイ(竹串)を切り落とします。切ったコウガイの断面は玄翁で叩いて少しつぶします。コウガイがずれたり抜けたりするのを防ぐためです。昔々は、叩いたコウガイの断面が見え…

棕櫚皮を切る

棕櫚皮を切る

棕櫚皮5玉手箒のパーツになる玉(束)作り。 皮箒の玉作りは、まず、棕櫚箒には使わない、棕櫚皮の余分な部分を素早く切り落としていく工程から始まります。1枚の棕櫚皮の中でも左手で持っているあたりは、棕櫚木の幹にぐるりとくっつ…

皮5玉手箒の玉を作る

皮5玉手箒の玉を作る

あらかじめ選別・分類した棕櫚皮は、左手側に山積みにし、棕櫚皮箒作りをはじめます。 再度、皮に傷などないか丁寧にチェックし、鋏を入れて玉に加工していきます。 同じ上質な1枚の棕櫚皮でも、どこに鋏を入れるかによっては、素材の…

棕櫚皮の選別

棕櫚皮の選別

皮箒に使う棕櫚皮の選別。これらは長柄箒と片手箒(室内用の座敷箒)を作るための棕櫚皮です。大量に仕入れた棕櫚皮を1枚ずつ手に取り、ざっとチェックしながら、どの種類の棕櫚皮箒の、何番目の玉(束)に使うべき皮か判断し、分類して…

鬼毛箒(タイシ箒)を合わせる

鬼毛箒(タイシ箒)を合わせる

棕櫚の鬼毛箒(タイシ箒)1本分のパーツ・玉(束)をすべて縛り終えたら、完成品の箒の形に組み立てていきます。ヒノキ柄の鬼毛7玉長柄箒(タイシ箒)。引き紐で仮締めして銅線を数回硬く巻いた後、左手で力いっぱい棕櫚繊維を握り締め…

鬼毛(タイシ)長柄箒の玉作り

鬼毛(タイシ)長柄箒の玉作り

鬼毛(タイシ)長柄箒の玉(束)を作ります。まず、棕櫚箒の表面に使う上質な鬼毛(タイシ)を選びます。その束を自作のクシで何度も梳かし、短い繊維をどんどん取り除いていきます。上質とはいえ、選別していない鬼毛(タイシ)は天然の…

ヒノキ柄の本鬼毛長柄箒

ヒノキ柄の本鬼毛長柄箒

ヒノキ柄(持ち手)の本鬼毛7玉長柄箒を合わせていきます。 長柄箒中央の持ち手が付いた玉にはあらかじめ開けておいた穴があり、まずその穴にコウガイ(竹串)を通します。持ち手に開けた穴の直径とコウガイの直径は、コウガイの方をや…

棕櫚箒の玉の繊維を裁断

棕櫚箒の玉の繊維を裁断

本鬼毛7玉長柄箒の耳玉作り。棕櫚箒の玉の内側の余分に長い鬼毛束をハサミで裁断します。この時、師匠をはじめ、鬼毛箒を作るかつての職人はハサミではなく別の刃物で切断していました。師匠は大きな枝切鋏を固定して使っていました。他…

鬼毛(本鬼毛・タチケ)の選別

鬼毛(本鬼毛・タチケ)の選別

鬼毛(本鬼毛・タチケ)を選別する工程。左中央の銅製の塵取りに立てて並べてあるのが、1本ずつ抜き集め選別した、特別太く長い鬼毛です。本鬼毛箒の表面・表から見える所に使う、棕櫚箒の顔になる繊維です。鬼毛は用途により、数種類に…